ヘッダー画像


H.NISHII

飛鳥特装株式会社 技術部 次長/
西井 広志/[にしい・ひろし]
  • Profile
    トラックシャシメーカーの設計部門で長年設計に携わる。
    特装という仕事のもつ大きな可能性に惹かれて、飛鳥特装に転職。2016年7月入社。

特装車のニーズは多様化しているという実感

 設計者として特装車のニーズが新たな方向へシフトしつつあることを肌で感じています。
 弊社の得意分野である地震体験車は、昨今の地震が多発する状況の中で、お客様のニーズに合わせた設計を手がける機会が増えてきています。また情報セキュリティ意識の向上に伴って、大量の紙を裁断するシュレッダー車が登場したり、人手不足の影響で、従来は現場までトラックで運んでいた機械を、車両に備え付けて特装車に改造するなど、ニーズの裾野も多方面に広がりつつあるのです。
 このように時代の変化に伴い、特装車が必要とされる場面は明らかに増えてきています。それから我々の技術の進歩による特装車の機能向上も、新たなニーズを喚起する一因となっています。例えばイベント等で活躍する電源車では、発電機をトラックの動力で動かすことで、装置を大幅にコンパクト化。荷台を最大限に活用できるようになったことで、より多くの荷物を積めるばかりでなく、さらに別の機能を搭載するなど、1台の車両でできることを広げたことで、お客様から多くの関心が寄せられています。

多様なニーズにお応えするために必要とされるのは豊富な知識

 いま我々に求められているのは、どのようなご要望にも対応できる幅広い知識です。弊社の設計チームは7名ですが、架装メーカーをはじめ、半導体メーカーなど多様な分野の出身者が集まっています。それぞれの得意分野を活かしてもらうことは言うまでもありませんが、いま目指しているのは各自の知識の「共有化」。具体的には案件によって「電気系統」、「油圧」、「構造」など担当をローテーションしています。自分の得意分野以外の担当になったら、得意な人の指導を受け必死に取り組む。それを繰り返すうちに全員が底上げされるという寸法です。
 また特装車に装備する機器類はどんどん進化しますので、積極的に講習会に参加し、最新知識の習得にも努めています。アスリートが日々トレーニングを行うように、知識という力を鍛え続ける ──それがわたしたち特装車のプロに課せられた使命だと思っています。──

チームの創造性を伸ばして、チャレンジしたいこと
─オリジナル商品の開発─

 設計者というのは、人がやったことのないことに挑戦する意欲が旺盛でないと務まりません。そうした人が集うチームにはまだまだ発揮しきれていないパワフルな創造性が眠っています。実はこれを掘り起こして、チャレンジしようと思っていることがあります。
 それは、社会に新たな価値を提案するオリジナル商品の開発です。
 現メンバーの知識と経験で鍛え上げられた技術的なスキルに、柔軟な発想と挑戦への意欲が加われば大きな可能性に繋がると信じています。
 ただしお客様からのニーズが増え続ける中で、残念ながらそのための十分な時間がないというのが現状です。実現させるためには、新たなメンバーを迎い入れ、チームのキャパシティを増やすことが私にとって喫緊の課題です。様々な分野から集まった技術者が「新たな価値の創造」を目指して、ともにチャレンジする現場。弊社は、そこに新たに参加していただける意欲ある方を広く求めています。