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一つひとつに思いを込めて作る
この会社の仕事に導いてくれた
祖父と父の代からのDNA。

技術部 設計グループ/水野 雄太[みずの・ゆうた]

1989年生まれ。2012年東京農工大学工学部機械工学科卒業。
自動車部品メーカーで約8年間、様々な製品開発に携わる。2020年飛鳥特装に転職。
大学時代は自動車部に所属し、モータースポーツを経験。卒業後もジムカーナの大会に出場し、関東ミドルクラスで過去2年連続入賞を果たしている。

失意の中で見つけた希望が
“はたらくクルマ”を作る仕事だった。

 祖父は整備士、父はカメラの部品などを作る金型加工の職人だったので、クルマとモノづくりが常に身近にある環境で育ちました。僕も父や祖父のような仕事がしたかったので、大学では機械工学を専攻し自動車部にも入って、モノづくり+クルマ漬けの日々を送りました。
 最初に就職した自動車部品メーカーでは、エアコンやラジエータはじめ様々なものを作りました。試作品を作る際に、必要に迫られて溶接とか危険物取扱とか技能系の資格を片っ端から取得したんですが、気がついたら免許証が分厚い束になるぐらいになっちゃいました。仕事は楽しくて、やりがいもありましたが、入って数年経つと量産品のモノづくりにどこか虚しさを覚えるようになりました。そしてちょうどそんな時期に勤めていた会社が外資にM&Aされ、その途端に社内の雰囲気がガラリと変わってしまったんです。それで迷わず「辞めよう」と思いました。
 転職先としては、量産品の「冷たい現場」ではなく、一つひとつに思いを込めてモノづくりができるようなそんな会社が目標です。それで関心を持ったのがトラックの車体架装。「量産」ではなく「一点もの」のカスタムメイドというところがまさに僕の希望にピッタリだったからです。それで、インターネットでいろいろ探すうちに見つけたのが、この会社だったんです。「ここしかないでしょう」という感じでしたね。

1台作るたびに、筋トレみたいに確実にチカラがついてゆく

 僕が担当しているのは機材・構造設計で、はたらくクルマの様々な機能を車両に組み込み、全体の構造を考える仕事です。お客様の求めていることをどう実現させていくか、車両の上にパズルのように組み立てていくわけですが、現実的に製作可能な設計にするためには、使用する素材や部品、工法(どんな技術で作るか)、工程(どんな順番で作るか)まで、すべてが具体的に示されていなければなりません。これだけのことを入社したばかりの僕の能力で、すべてこなせるわけがありません。だから今は、課長はじめ先輩や職人さんたちの教えを請い、法規などは資料や本でその都度勉強している次第です。毎回異なる業種・業界のお客様へ車両を、すべてカスタムメイドで製作しているので、1台作るたびにまるで筋トレしてるみたいにじわじわと、自分の中に知識・経験というチカラが蓄積されていくのを感じます。
 仕事のボリュームとしては、低〜中程度の案件の比率が高いですが、入ってまだ間もない頃に、バス型といわれるキャブ改造を行う当社でもまだ製作したことのないタイプのキャブ設計するという高い難易度の仕事をいきなり任されたこともあります。それこそわからないことだらけで、先輩や職人さんたちにずいぶんお世話になりました。でもこの案件をやらせてもらったおかげで、現場担当の社員や職人さんたちのそれぞれのお人柄とか得意分野がよく分かったし、短期間にずいぶん鍛えられたと思います。

結婚3年目。長女が2歳。第二子も誕生間近で、現在はイクメン真っ最中。時間の合間を縫って、モータースポーツは継続中。「競技の参加者にはいろんな業界の人がいるので、見聞を広め、社会のニーズを知って、仕事に生かすためにも重要」という大義名分があるという。

“はたらくクルマ”の新たな可能性をこじ開ける、という夢。

 職人さんや現場担当の社員とは本当によく話をしてますね。最初は全面的に僕が教えてもらう場面ばかりでしたが、いまでは設計段階で職人さんの方から「こういう風にしてみたんだけど、どうですか?」と提案してくれたり、逆に僕の方から「もうちょっとこうなりませんか?」と注文することもあります。まだまだ、基礎的な「筋力アップ」が必要な自分ですが、徐々にチカラをつけながらチェレンジしたいと思っていることがあります。
 現在、図面はいわゆる2Dの平面図ですが、将来的には図面上でより複雑な判断ができる3D CADで設計できるようになりたいと思っています。それから、うちの地震体験車の震動発生装置のようなコンピュータプログラムで動かす「制御系」の技術を応用した開発ができるようになりたいと思っています。実現すれば、様々な機能を「ロボット化」させて、例えば危険な作業とか手間のかかる仕事を自動化してしまうようなことも可能です。一からプログラムを学んでからでは途方もない時間がかかってしまいそうですが、何らかの方法で、何とか可能性をこじ開けられないか、考えているところです。
 入社してまだ2年足らずですが、「できるかどうかわからないけど、やってみたいこと」は他にもたくさんあります。クルマとモノづくりに関わってきた祖父と父は、口に出しては何も言いませんが、新たな未来を見つけた“3代目”の姿にきっと目を細め、そこそこ期待してくれているのではないか、と思っています。
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